「モジュール強度とモジュール結合度」の図解

情報処理技術者試験では、モジュール強度・モジュール結合度は頻出です。
モジュール強度は強ければ強いほど、モジュール結合度は弱ければ弱いほど、プログラム変更の影響範囲を限定できるため、良い設計と言えます。

しかし、モジュール強度やモジュール結合度は参考書では文章のみで解説されることが多く、なかなかイメージできない方も多いのではないのでしょうか。
そこで、モジュール強度とモジュール結合度について、以下に図示してみました。

小売店のシステムを模した例としています。
また、「モジュール」は「mdr」と表記しています。

この図を見れば、モジュール強度が弱い場合やモジュール結合度が強い場合に、プログラム変更の影響範囲が広がりやすくなってしまうことをイメージしやすくなるのではないでしょうか。

・モジュール強度が弱く、プログラム変更の影響範囲が広がる例
 「売上履歴管理機能」に改修が入り、返品についても管理できるようになった。
 モジュール強度が連絡的強度以下の場合、「売上履歴管理機能」の改修が同一モジュール内の別の機能に影響を及ぼす可能性があり、影響調査や修正の工数が増大する。

・モジュール結合度が強いと困る例
 「売上履歴管理mdr」に改修が入り、「在庫管理mdr」とは終了時の挙動が別々となった。
 モジュール結合度が外部結合以下の場合、モジュールの結合方法を変更せざるを得なくなり、影響調査や修正の工数が増大する。

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