削除する前に削除対象を確認する

データの誤削除を防ぐための作業テクニックとして、「削除する前に削除対象を確認する」というものがあります。
本番環境での作業や、試験日程がシビアな総合テストの作業等、ミスが許されない場合に特に有効です。

今回の記事では、SQLの例とUNIX/LINUXの例を挙げて紹介します。

【SQLの例】

事前にdelete文と同じ条件でselect文を打つことで、delete文のミスに事前に気付くことができます。

例えば、商品テーブルに以下のようなレコードが登録されているとします。
select * from 商品;

このテーブルについて、引き渡し先が登録されているレコード(NULLではないレコード)を削除しようとした場合、以下のようなSQL文を作成します。
delete from 商品 where 引き渡し先 is not null;
しかし、仮にここで条件文のnotを忘れると、逆に引き渡し先が登録されていないレコード(NULLのレコード)を削除してしまいます。

そこで、同じ条件で事前にSELECT文を発行します。
select * from 商品 where 引き渡し先 is not null;
このselect文を発行することで、事前に消えるレコードを見ることができます。
今回の例では以下のレコードが消えることを確認できます。

【UNIX/LINUXの例】

rmコマンドを-fオプション無しで対話式で削除するにはファイル数が多すぎる場合において、事前にrm -fコマンドと同じ対象にls -lコマンドを発行することで、削除対象のミスに事前に気付くことができます。

例えば、dir1というディレクトリを削除したい場合、いきなりrm -rfコマンドを発行するのではなく、事前にdir1に対してls -lコマンドを発行します。
(下位ディレクトリも確認したい場合は、ls -lRコマンドを発行します)

これで事前にどのようなファイルが削除されるのかを確認することができるため、問題がなければ「ls -l」を「rm -rf」に置き換えて実行します。

サクラエディタのマクロをバッチファイルで複数ファイルに対して実行

サクラエディタのマクロは、コマンドラインから実行することが可能です。
これを利用し、Windowsバッチを用いて複数ファイルに対してマクロを実行することが可能です。

例としては以下の通りです。

【フォルダ構成】

【ファイルの中身】

・CRLF→LF.mac

・CRLF→LF.bat

【処理結果】

C:\tmp\work の直下のファイルについて、改行コードの置換が一括で行われる。
(WindowsのCRLF→UnixのLF)

サクラエディタで使える便利な正規表現3選

システムの開発・保守・運用の作業を行うにあたって、サクラエディタを使って置換やgrepを行うことは少なくないと思います。
今回は、置換やgrepで使える便利な正規表現を3つ紹介したいと思います。

1.全角文字の指定

サクラエディタの正規表現では、文字コードを16進数で指定することが可能です。
そこで、以下のように指定すると、「全角文字1文字」を表現することができます。
(正規表現に「dregonig.dll Ver.3.06 with Onigmo 5.15.0」を使用している場合)

[^\x00\x00-\x7F\x00]

「\x00\x00-\x7F\x00」はASCIIコードで定義された半角文字を意味しているのですが、それを[^…]の形式で否定することで「全角文字1文字」を表現しています。

2.参照機能

置換で使える機能です。
これは、ヒットした文字列を置換後に参照できるという機能で、この機能を使用することで文字の入れ替えや柔軟な置換条件の指定が可能になります。

置換前の文字列の指定で「()」で囲った部分については「${1}」で参照できます。
「()」で囲った部分が複数存在する場合は、2つ目の「()」は「${2}」、3つ目の「()」は「${3}」…といった形で参照できます。

例を挙げると、以下のように使用できます

・置換前の文字列

hoge,fuga,piyo

・置換の指定

置換前…(.+),(.+),(.+)
置換後…${2},${3},${1}

・置換後の文字列

fuga,piyo,hoge

3.指定した文字列を含まない行の抽出

これはgrepで使用できる表記方法で、Linuxのgrepの-vオプションと同じように指定した文字列を含まない行を抽出することができます。
以下のように表記することで、それが可能になります。
(hogeは任意の文字列を示す)

^((?!hoge).)*$

詳しい説明は割愛しますが、正規表現の表記法の一つである「否定先読み」を応用した書き方となっています。