Word:改行時に勝手に番号が割り振られないようにする

Wordを使っていて思い通りに文書が書けないことは良くあります。
良くある悩みの一つは、「勝手に番号が振られてしまう」というものです。

例えば、「1.ほげ」と入力して、Enterを押下すると、以下のように勝手に番号が振られます。

「1.」と入力すると、段落が入力されたものだとWordの内部で判断されるため、このような挙動となります。

お勧めの解決法は、Shift+Enterで改行することです。
Shift+Enterで改行することで、「箇条書きは続いているけど次の箇条書きには移っていない」とWordの内部で判断され、内部的にも見た目的にも上手い具合になります。 次の箇条書きに移りたい時は、Enterで改行すれば良いです。

なお、よく見る解決法として、箇条書きの自動設定をオフにするという方法があります。
しかし、この方法には、既定の設定を変更するのは面倒という欠点があります。
また、自動で箇条書きになるというのを理解していれば箇条書きしたい時にEnter一つで箇条書きにできるので、箇条書きの設定は必ずしも不便な設定というわけではないです。

他の解決法としては、自動的に番号が振られた後にCtrl+zで自動操作を戻し箇条書きを解除するという方法が挙げられることもあります。
この解決法を用いると見た目を整えることはできますが、改行した箇所以降は箇条書きではないとWordの内部で判断されてしまいます。
箇条書きの機能自体は理解していれば便利(例えば目次を自動で作ることができる)なので、Wordの良さを活かすという意味で言うとこの解決法もあまり良くありません。
(見た目だけ整えれば良いのであれば、それこそExcel方眼紙の方が良いという話になってしまいます)


いかがでしたでしょうか。

SIerの業界では「Excel方眼紙は慣れているけどWordには慣れていない」という人が少なくないと感じたので、このような記事を書いてみました。

ちなみに、Word以外にも、Enterだと段落が変わりShift+Enterだと通常の改行が行われる、という挙動のソフトウェアが存在します(例えばコミュニケーションツールのConfluence)。
Shift+Enterは半ば一般常識化している面もあるので、通常の改行はShift+Enterで行うという癖を身に付けておいても良いかもしれません。

Windows環境でツールを入れずにMySQLのUTF-8の日本語項目を操作する

Windows環境でMySQLを使う場合、UTF-8の日本語項目の操作が難しいです。
というのも、コマンドプロンプトでMySQLを操作する場合、chcpコマンドでコードをUTF-8(65001)に設定してしまうと日本語が扱えなくなってしまうためです。
(コマンドプロンプトでUTF-8に設定した場合、レジストリで設定変更しない限り日本語のフォントを使えなくなってしまう。日本語を入力することができず、出力時も文字化けする。)

ツールを入れればこの問題は解消するのですが、ツールを入れるのが面倒な場合は、UTF-8で書かれたテキストファイル(.sql)とバッチファイル(.bat)を組み合わせることで日本語項目を操作することができます。
以下、日本語項目をinsert・selectする例です。mysql.exeへのパスは通っているものとします。

【前提】

・データベースのユーザとパスワード

ユーザ  :root
パスワード:root

・データベース名(スキーマ名)

sample

・対象テーブル(DDL)

【insertする例】

・Insert.sql

・Insert.bat

・バッチファイルをダブルクリックした結果

userテーブルにデータが挿入される。日本語項目も正しく挿入される。
(後のselect結果で確認する)

【selectする例】

・Select.sql

・Select.bat

・バッチファイルをダブルクリックした結果

C:\tmp\hoge.txt に下記のように出力される。
(出力ファイルはtab区切り・改行コード\n)


いかがでしたでしょうか。

自宅PCで立てた環境での話を記事化したものですが、まさかコマンドプロンプトでUTF-8の日本語のフォントが扱えないとは思いませんでした。
Windows環境なのであれば、初めからShift-JISで実装した方が楽かもしれません。

エクスプローラ上でフォルダを任意の順番で並べる

エクスプローラ上でフォルダを任意の順番で並べたい場合、多くの場合は「00_…」「01_…」のような形で番号を割り振り、名前で並び替えると思います。
しかし、フォルダに番号を振らずに作業を進め、既に数多くのリンクが貼られてしまったような状況では、番号を振り直すのが難しくなります。

その場合、更新日時を任意の順番にし、更新日時で並び替えるようにすると良いです。
更新日時を任意の順番にするには、Windows PowerShell を使って自動的で更新日時を更新できるようにすると良いです。
(更新日時が更新されてしまった場合は Windows PowerShell のスクリプトを実行することで更新日時を元に戻す必要は出てきてしまいますが、そこまで面倒ではないと思います)

例えば、以下のようなフォルダ構成になっていて、「hoge」→「fuga」→「piyo」の名前に並び替えたい場合

以下のようなバッチを用意して実行します。

・FolderSort.bat

・FolderSort.ps1


「FolderSort.bat」をダブルクリックして実行すると更新日時が「hoge」→「fuga」→「piyo」の順番になるように更新され、更新日時で並び替えることで「hoge」→「fuga」→「piyo」の順番になります。


あけましておめでとうございます!

今回は新年ということで、ちょっと軽めというか、小ネタを投稿してみました。
Web検索で良く出てくるのはレジストリを変更する方法とフリーソフトを使用する方法ですが、前者は変更をミスした場合のリスクが大きいですし、後者はセキュリティ上のリスク等が出てしまいます。現場のポリシー次第ではどちらもできないこともあります。
そこで、今回は、更新日時を利用する方法を紹介してみました。
もしお役に立てれば幸いです!

unix/linux:決められた時刻に処理を実行する(ワンライナー編)

unix/linuxの便利コマンドの紹介です。


テストや補正作業を行う際、決められた時刻に決められたコマンドを実行したい場合があります。
unix/linuxでは、atコマンドを使用することで、決められた時刻に決められたコマンドを自動的に実行するように登録することができます。

しかし、atコマンドを通常の使い方をする場合、対話式にコマンドを入力したりコマンドを記載したファイルを別途用意したりする必要があり、オペレータに作業を依頼したりシェルスクリプトに組み込んだりする場合に都合が悪い場合があります。
そこで、下記のようにプロセス置換(コマンドをファイルに見立てる記法)を用いることで、対話式のコマンド入力やファイルの用意をする必要がなくなります。

・20:00に/home/hoge/test.txt(空ファイル)を作成するように登録する例

#> at 20:00 -f <(touch /home/hoge/test.txt)


OSのバージョンやatコマンドの設定によっては、atコマンドを使用できない場合もあります。
その場合は、下記のようにループ処理とバックグラウンドを併用することで、atコマンドと同じようなことを実現できます。

・20:00に/home/hoge/test.txt(空ファイル)を作成するように登録する例

#> (TIME=date "+%H%M"; while[${TIME} -lt 2000]; do sleep 60; TIME=date “+%H%M”; done; touch /home/hoge/test.txt) &


いかがでしたでしょうか。

unix/linuxのコマンドを使いこなせるようになると、できる作業の幅が広がります。
今回紹介したコマンドも、使う機会が少なくないのではと思います。

これからも、便利コマンドを紹介していきたいと思います!

ウォーターフォールモデルとV字モデル

日本でシステム開発を行う場合、多くの場合は「ウォーターフォールモデル」と呼ばれるプロセスに従って開発を進めます。
ウォーターフォールモデルを知ることで、各々の工程を何のために行うのかを考えることができるようになります。
システム開発作業に参画する際は、ウォーターフォールモデルについて知っていることが望ましいです。

ウォーターフォールモデルでは、実際にプログラムを作るまでは「要件定義(基本計画)」→「外部設計(基本設計)」→「内部設計・プログラム設計(詳細設計)」→「プログラミング(製造)」といった工程を踏みます。
ユーザの要求からスタートし、段階的に詳細化しシステム化の方針を決めるといった形で、トップダウンで開発を行います。
プログラムを作り終えてからは、「単体テスト(UT)」→「結合テスト(IT)」→「システムテスト(総合テスト、ST)」→「運用テスト(UAT)」といった工程を踏みます。
バグ頻発でテスト進行が妨げられることを防ぐために、細かい箇所からテストを行い徐々に統合するという形で、ボトムアップで開発を行います。

開発工程とテスト工程は、以下のように連関しています。

プログラミングの内容は単体テスト、内部設計・プログラム設計の内容は結合テスト、外部設計の内容はシステムテスト、要件定義の内容は運用テストで検証します。
これをV字モデルと呼びます。

誤りを修正する場合、後の工程になるほど手戻り工数が増え、修正コストが増大します。
最悪なのは、リリース後に誤りが発見され、修正の必要が生じた場合です。
そのため、手戻りは原則として行わず、各々の工程を順番にこなしていくことが理想です。
(水が流れるように順番に工程をこなすことから、「ウォーター(水が)フォール(流れ落ちる)」と呼ばれるようになりました)

手戻りを防ぐためには、レビューを強化する等し、ある工程で埋め込んだ誤りはその工程の中でできる限り解消することが重要になります。
仮に後の工程で誤りが発見された場合は、その誤りについてなるべく早い段階で例外的に前工程に戻り、その誤りの修正に関わる要件・設計・実装を見直すことが重要になります。
大規模かつミッションクリティカルなシステム開発では特にこの原則を守ることが重要となります。
以下は東証のシステム更改の例で、前工程への手戻りを正式にプロセスに組み込むことで手戻り工数を削減する「フィードバック型V字モデル」が採用されました。
http://ac.nikkeibp.co.jp/cn/xdev10/pdf/10907-xdev-A-1.pdf

また、実現性が疑わしい箇所について開発開始前にプロトタイプを作成し、実現性をあらかじめ検証するという手法も使われます。
プロトタイプを作ることで、開発開始時に実現性の問題が出て手戻りが発生することを防ぐことができます。
(このような事前検証は「POC」と呼ばれることもあります)

ざっくりまとめると、先が見える場合は1つ1つの作業を確実にこなす、先が見えない場合は先回りして視界を良好にする、という姿勢がプロジェクトを円滑に進める上で重要になります。


いかがでしたでしょうか。

私も1~2年目だった頃は、手戻りのリスクを考えずに猪突猛進に作業を進めて、結局手戻りして先輩に迷惑をかけたことがあります。
若手なら先輩に迷惑をかける程度で済みますが、リーダーや管理者の立場で同じことをすればプロジェクト全体の進捗に影響してしまいます。

ウォーターフォールモデルはシステム開発のプロセスとしては基本的なものですが、基本だからこそないがしろにしてはいけないと思っています。
単純に各工程の名前と作業内容を覚えるだけでなく、その背景にある理念も含めて理解する必要があると思っています。

それではまた次回!