自社を中心に外部環境を俯瞰する思考フレームワーク「SWOT分析」「3C分析」

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自社サービスを展開しているIT企業では、自社のサービス展開に関する戦略を練る必要があります。
優れた戦略を作る上では、それぞれ異なった立場や知見を持つ関係者が集まって、関係者間で思考をまとめるのが有効です。
そして、思考をまとめるのをサポートする手段として、思考フレームワークが数多く発表されています。

今回の記事では、自社を中心に外部環境を俯瞰するのに適した思考フレームワークである、「SWOT分析」と「3C分析」について、紹介していこうと思います。
例として、地方銀行向けにレガシーな機関システムを広く提供している企業を挙げます。


【SWOT分析】

SWOT分析とは、経営環境を分析するために、内部要因(自社)の強み(Strength)・弱み(Weakness)と外部要因(市場)の機会(Opportunity)・脅威(Threaten)を表に書き出す手法です。

例としては以下の通りです。


【3C分析】

3C分析の「3C」とは、「Company(自社)」「Competitor(競合)」「Costomer(顧客(市場))」の頭文字を取ったもので、この3者について分析することで経営環境を分析する、という手法です。

例としては以下の通りです。

■自社

  • 地方銀行でも手が出しやすい価格でサービスを提供している
  • 地方銀行の業務に関する独自のノウハウを持っている

■競合

  • 地方銀行向け市場に参入しようとする競合他社は今の所は少ない
  • 都市銀行向け市場は他社に既に抑えられてしまっている
  • パッケージソフトやローコードを用いられた場合はより安価にサービス提供される

■顧客(市場)

  • 地方銀行には自社サービスを使ってもらえるが、統廃合で銀行の数が減りつつある
  • 都市銀行は既に自社独自のサービスを抱えている
  • 地方銀行は都市銀行に比べて地元密着であり、都市銀行ほど保守的な体質でもない

このように状況を整理すると
「ジリ貧の市場で価格競争をしている」
という危うい現状が見えてくると思います。

この現状を抜け出すためには、先端ITを用いて地方銀行の競争力を向上させることが有効です。
地元に特化したサービスで地元での顧客を増やしたり、先進的なサービスで都市部の顧客を増やしたりできれば、地方銀行の競争力を向上させることができます。

…このような判断を導きやすくするのが、「SWOT分析」「3C分析」という思考フレームワークです。
思考フレームワークの使い方が重要であるため、思考フレームワークを使ったからと言って適切な判断ができるわけではありませんが、関係者が集まって協議する上で役に立つでしょう。


いかがでしたでしょうか。

今回は、SWOT分析と3C分析を記事として取り上げてみました。
馴染みのない方も少なくないと思いますが、このような戦略系の思考フレームワークは自社サービスの企業では実際に使われている有用なフレームワークです。
(私自身も、思考フレームワークを使用して上長と会話したことがあります)

このような思考フレームワークは他にもありますので、何回かに分けて紹介していきたいと思います!

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