サクラエディタで使える便利な正規表現3選

システムの開発・保守・運用の作業を行うにあたって、サクラエディタを使って置換やgrepを行うことは少なくないと思います。
今回は、置換やgrepで使える便利な正規表現を3つ紹介したいと思います。

1.全角文字の指定

サクラエディタの正規表現では、文字コードを16進数で指定することが可能です。
そこで、以下のように指定すると、「全角文字1文字」を表現することができます。
(正規表現に「dregonig.dll Ver.3.06 with Onigmo 5.15.0」を使用している場合)

[^\x00\x00-\x7F\x00]

「\x00\x00-\x7F\x00」はASCIIコードで定義された半角文字を意味しているのですが、それを[^…]の形式で否定することで「全角文字1文字」を表現しています。

2.参照機能

置換で使える機能です。
これは、ヒットした文字列を置換後に参照できるという機能で、この機能を使用することで文字の入れ替えや柔軟な置換条件の指定が可能になります。

置換前の文字列の指定で「()」で囲った部分については「${1}」で参照できます。
「()」で囲った部分が複数存在する場合は、2つ目の「()」は「${2}」、3つ目の「()」は「${3}」…といった形で参照できます。

例を挙げると、以下のように使用できます

・置換前の文字列

hoge,fuga,piyo

・置換の指定

置換前…(.+),(.+),(.+)
置換後…${2},${3},${1}

・置換後の文字列

fuga,piyo,hoge

3.指定した文字列を含まない行の抽出

これはgrepで使用できる表記方法で、Linuxのgrepの-vオプションと同じように指定した文字列を含まない行を抽出することができます。
以下のように表記することで、それが可能になります。
(hogeは任意の文字列を示す)

^((?!hoge).)*$

詳しい説明は割愛しますが、正規表現の表記法の一つである「否定先読み」を応用した書き方となっています。

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